都城看護専門学校の門をくぐってから27年が経過しました。以前は男性看護師の数が少なく不安でいっぱいでしたが、良い仲間に恵まれ楽しく有意義な学校生活を送れました。勤労学生として働きながらの学業は大きな負担でしたが、患者と接することで感謝されることの喜びを知り、看護の重要性を理解し、また病気への理解も深まり看護師としての基礎が培われました。
卒業後は宮崎市郡医師会病院で救急医療チームの一員として勤務しました。救急車で搬送されてくる患者の中には、現場で適切な処置や判断ができていれば助かったかもしれない患者もいて、悔しい思いをしました。その頃、救急救命制度が制定され、救急現場の最前線で多くの命を救いたいと思っていた私は救急救命士の資格を取得して、都城消防局の採用試験を受け採用されました。救急救命士は気管挿管や薬剤投与など高度な医療処置もできるようになり、今後はさらに処置も拡大され、多くの「助かるはずの命」を救うことが出来ます。
これからも都城看護専門学校の卒業生としての誇りを持ち、知識・技術・ハートの揃った救急救命士として市民の安心安全を守っていきます。